『よいこの君主論』のあらすじと感想・書評!ゆるーく古典を勉強しよう。

こんにちは、しみしょーです。

あなたは先月何冊本を読みましたか??
0冊の人もいると思います。本って退屈だし、小難しい

そんなイメージがありませんか?

今回は本ってそんなものんじゃないよ、ということをお伝えしたい。

ということで、小学校のクラスでクラスメートを支配し、権力を握るにはどうしたらいいかを教えてくれる、エンターテインメント性に富んだ本を紹介します!

では、『よいこの君主論』(架神恭介・辰巳一世 2009 筑摩書房)のあらすじと感想・書評をみていきましょう!

『よいこの君主論』のあらすじは?たろう君とクラス制覇を目指そう!

小学生のたろうくんとはなこちゃんが、ふくろう先生と『君主論』(1513年、マキャベリ著)を学ぶ。

先生は題材として目立小学校5年3組を取り上げ、解説をすることに。

5年3組ではクラス替えの直後から、それぞれがクラスの支配者となるべく政略・姦計を巡らせる

5年3組を制するのは、主人公ひろしくんなのか、それとも女帝りょうこちゃんなのか。学級代表まなぶくんや地味系まあやちゃんも頂点を伺う。

果たして遠足や運動会、雪合戦などの重要イベントを乗り切り、クラスを制するのは一体誰なのか。

『よいこの君主論』のここが面白い!

おすすめポイント①とにかく小学生が互いを貶め合うのが面白い

だいたい概要でこの本が斜め上にいっちゃてることが分かってもらえたはずです。が、念のため、作者の前書きを引用しておきます。

よい子のみんなへ

この本では、クラスを制圧するために役立つ知識や、下々の者どもの心理などを分かりやすく解説しているよ。

2002年に目立小学校5年3組で実際に起こった、クラスの覇権争いのお話を題材に、5年3組のみんながどのように政略や姦計を用い、どのように盛衰していったか、ふくろう先生が詳しく教えてくれるんだ。(以下略、太字は引用者)

君主論ってそもそも…

『君主論』は、君主のあるべき姿を論じた本で、マキャベリによって書かれました。
僕は読んだことはありませんが、この本を渡されたら多くの人が挫折するでしょう。

が、『よいこの君主論』では、『君主論』をもとに、小学校のクラスを制圧する方法を小学生に伝えようとしているわけです。

中学レベル以上の漢字にはルビが振ってあることからも、本気度が伝わってきます。

おすすめポイント②ひろしくん、駄菓子屋の妙計:小学生の駆け引きからでも大人は学ぶことがあるw

これは第5章「自己の軍備と運命で君主となった場合」の副題です。とりあえず面白いので、紹介しておきます。(笑)

ひろしくんはゆみこちゃんグループの吸収に成功していたのですが、1つ問題を抱えていました。それは、行きつけの駄菓子屋が違うこと。
これはグループ内での団結をめざすひろしくんには、死活問題です。

なぜなら、格安のアイスキャンデーを手に入れ、夏場を乗り越えるためには、自分の行きつけの駄菓子屋が一番だからです。
ただ、無理にゆみこちゃんたちを連れていくことはできません

グループで不満が募れば、イケメンを抱えるりょうこちゃんグループ支配下のクラスメイトを持っていかれてしまう可能性があります。
学級代表という肩書をもつまなぶくんに出し抜かれてしまうかもしれない。

そこでひろしくんは策を巡らせ、結局はうまくことを納めます。(具体的な方法は本を読んで下さい笑)

そのあとのふくろう先生の解説を引用します。

いいかい、きみたち。ひろしくんがそうであったように、新しい制度を取り入れようとする者は、必ず多くの困難にぶつかるんだよ。駄菓子屋を変えようとするだけで、これだけの反対が起こるようにね。

以前の制度で旨い汁を吸っていた人たちは、当然新しい制度に強く反対するよね。

じゃあ、新しい制度になることで新しく旨い汁が吸えるようになる人たちはどうかと言えば、これは大して役に立たない味方なんだ。

なぜなら、彼らは理屈では『次は自分たちが旨い汁を吸える』と分かってはいるんだけど、まだ実際に旨い汁にありついたわけではないからね。

人間には猜疑心というものがあるから、実際に旨い汁を吸ってみないことには信じられないんだよ。(以下略 下線・赤色・青色・太字は引用者)

なんということでしょう。
ふくろう先生は、小学生に「新しいことを始めるのは大変である」とか、「猜疑心」とかを教えようとしています。

「猜疑心」なんて、人によってはPTAに駆け込みそうです
でも、これって結構いいこと言ってると思いませんか??

実際この後は、どうやって新しいことを始めたらいいか、とか、他のクラスメート(愚民ども)を納得させるにはどうしたらいいか、などが分かりやすく解説されます。

ということで、くだらなく見えて(愚民という表現がいいかは別として笑)、学びのある一冊です。

『よいこの君主論』はこんな人におすすめ

  • 親戚の子に、「どうやってクラスを支配したらいいかな?」と言われて困っている人
  • 最近、読書が苦痛な人
  • 活字恐怖症の人
  • 子どもの将来を案じるお父さん、お母さん

評価 総合…★★★★☆

読みやすさ…★★★★★

ユーモア…★★★★★

教師・PTA受け…★☆☆☆☆

友達とは仲良くするべきである、と教育する場合の教材としての価値…☆☆☆☆☆彡

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ここまで、『よいこの君主論』のあらすじと感想・書評についてお届けしてきました。

この本、戦国時代とか三国志が大好きな人に特におすすめです。

小大名=最初の仲良しグループが、気付いたら二大勢力にまとまっていって、最終決戦するので、わくわくします。(笑)

普通の読書に疲れたら、ぜひ試してもらいたい一冊です。

もうちょっと対象年齢が上で、読みやすい本がいいと言う方はこちらの記事もおすすめです。

『バッタを倒しにアフリカへ』のあらすじ・感想と書評!理系大学生は必読!

それでは、また!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です